速読と記憶術と脳科学と…

速読と記憶術と脳科学と…

簡単な記憶力アップ法

「すぐに忘れないためにどうすればいいですか」という質問をよく受けます。それに対して私は「思い出すくせをつけてください」とお答えしています。

 

皆さん「忘れてしまう」と嘆くわりに「思い出す」という作業をしていないのです。

本も新聞もん読んだだけ。名刺も交換しただけ。これでは情報は頭に残りません。

 

本屋新聞は読んだら内容を思い出してみる、名刺交換した相手の名前と肩書きを思い出してみる、

 

といった時間をほんの少し持つことで記憶は確かになっていきます。記憶には、「覚える→保存する→思い出す(→忘れる)」という流れがあります。

 

保存まれを必死に行っても、思い出せなければ意味はありません。インプットした情報がアウトプットされることで、

 

脳の「ケーブル」もう強くなっていきます。記憶を確かにしたいのであれば、

是非アウトプットする習慣を生活の中に落とし込んでいってください。

 

簡単にできる方法は、ちょっと何か覚えておきたい時には、それを一度隠すことです。

例えば今日の買い物リストを頭に入れておきたければ、書いたメモをさっと隠してみます。

 

書くということに加えて、思い出すという負荷を与えることで、神経細胞の枝が少し伸びることになります。

 

書いたら一度サット隠してみるとかなり頭に残るはずです。一旦隠すことが、脳への信号を強くします。

 

のんべんだらりと脳に到達する信号よりも、隠して信号を一度ゼロにし、思い出すことでまた信号を再開させる。

 

そのような、途切れた信号の方が、脳への刺激になります。

 

問題集は一冊にする

「問題集が終わった」 と言って新しい問題集に取り掛かる。そういった勉強しているようなら、見直した方がいいかもしれません。

問題集や参考書は一冊に絞った方がいいというのが私の持論です。同じ情報を繰り返し見ることがとても大切だからです。

そのようにお伝えすると「どんな参考書や問題集がいいですか」と聞かれます。

「基本書」であればどんなものでもいいでしょう。

自分にしっくりくるものであれば構いません。大切なことは、参考書や問題集の細部ではなく、

同じ内容に何度も繰り返して接する、つまり回数アップさせることだからです。

何かを記憶しようとしているときにたとえそのときに覚えたと思っても、一週間後一か月後1年後には忘れているかもしれないという警戒心を常に持って、

同じ問題集、参考書を使い続けましょう。そうすることで「覚えたつもり」を大幅に減らせます。

インプットは一冊で行っても、アウトプットの機会は設けましょう。過去問、模擬試験はアウトプットの機会として最適です。

そうすることで本番に覚えたのに思い出せないということがなくなるはずです